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Rのパッケージのバージョン管理

Rのパッケージのバージョン管理は非常に難しいです。 というのも、システムで一元管理されているため、プロジェクトごとに切り分ける事が困難であるからです。

とはいえ、パッケージのバージョン管理をきちんと行わないと、バージョンあげたり、他の環境になったりした時にコードが動かなくなる事があります。では、どのようにすればパッケージのバージョン管理を上手にできるのかを次の章で書きます。

renv

最近、RStudio本家からrenvというパッケージバージョン管理を行う事ができるパッケージが開発されています。以前はPackratというパッケージがありましたが、少し使い勝手が悪かったです。

renvのプロジェクトページにも以下のように書かれており、Packratに取って代わるパッケージとして開発が進められています。

The goal is for renv to be a robust, stable replacement for the Packrat package, with fewer surprises and better default behaviors.

使い方

以前まとめた資料に基本的な使い方が書かれています。

コマンド

基本的には、

  1. 初期化
  2. 必要なパッケージのインストール
  3. library(pkg)を書いて保存*1
  4. インストール状況の確認
  5. インストール状況を書き出し 2~5を繰り返しながら作業する
# 初期化 (まっさらなRscriptを先に開いておく)
> renv::init()

# パッケージのインストール
> renv::install("pkg") 

# Rscriptにlibrary("pkg")と書いて保存する

# インストール状況の確認
> renv::status()

# インストール状況をrenv.lockファイルに書き出す
> renv::snapshot()